infection院内感染対策

c.外科治療時の口腔内消毒

口腔外科処置の術前に口腔内の消毒を行ないます。使用するのは10%ポビドンヨード液で薬液をシャーレにとりはブラシに付けながら歯科衛生士が術者磨きを行なっていきます。
患者さん自身が行なうのは磨き残しがあるため、必ず医療従事者が行なうようにします。
その後、治療ユニットを起し1%ポビドンヨード液(10%ポビドンヨードを10倍希釈する)を患者さん自身に口に含んでもらい、1分間含み消毒を行なう。1分間経過したら薬液だけを捨て口腔内の洗口を行なわないように指示しておきます。この処置の根拠になっているのはCDCガイドラインです。「特に配慮すべき事項」の「術前の口腔洗浄」の項に歯科治療前の抗菌薬による口腔洗浄には次の2つが期待できると記載されています。

  • 患者から放出されるエアロゾルや飛沫中の微生物数を減少させることができる
  • 観血的歯科治療の際に患者の血流に侵入する細菌数を減らすことができる