infection院内感染対策

20針刺し防止対策(注射針)

デイスポーザル注射器での針刺し事故は下記に多いことから、それぞれに対策をとっていきます。

  1. 注射針の使用後廃棄までの間
  2. 注射針の使用中
  3. リキャップ時

中段の写真1:トレー上にむきだしの注射針が置いてあり非常に危険な状況です。これでは器具を操作する時に誤って針刺し事故を起こす可能性があります。
写真2のようにトレー上とは別の場所に保管するようにします(詳しくは8.局所麻酔器具類の滅菌システムと使用ルールを参照して下さい)。

下段写真2:東急ハンズに行ってステンキュミラー(直径50mm)値段1050円を買って来て、真ん中に穴をあけます。そしてSAN-EIPP42-14S-32)排水栓取付パッキン(パイプ径32mm用)値段100円の上にのせて使用します。
下段写真3:注射針の使用後は必ず写真1の状態になっているためキャップの被ったまま廃棄に向かいます。
下段写真4:安全に廃棄できる専用容器を使用しています。

針刺し事故防止対策(バー)

歯科における針刺し・切創事故で一番多いのが切削用バーだといわれています。バーによる突き刺しを防ぐ方法を見ていきます。
下段写真1:使用済みのバーを寒天培養したものです。一見清潔に見えるバーも大変不潔なものであることが分かります。バーを滅菌することによって使用前の突き刺しなら感染を防ぐことができます。
下段写真2:バーの脱着は必ずピンセットを使用します。
下段写真3:器具の操作中に突き刺しを起こさないように使用したらその都度ハンドピースを外しトレー上に保管する癖をつけます。
下段写真4:超音波スケーラーもキュレット型等は特に危険です背面に器具を設置するなど、写真3のような状況を無くしていく事が重要です。

針刺し事故防止(スケーラー・キュレット)

スケーラやキュレットなどの鋭利な器具類の切創事故も多いので注意が必要です。
下段写真1:雑多に入った超音波洗浄槽からの器具の取り出しや分別時(この時が一番危険です)には必ず厚手のグローブを着用して作業にあたります。
下段写真2:両頭器具類はこのようなコンテナに入れて別に洗浄作業を行います。
下段写真3:スケラーやキュレットはオートクレーブ滅菌前に研磨作業をしなければならない。研磨作業中の事故に備えてグルタラール製剤で必ず消毒をしておきます。
下段写真4:トレー上の切創事故を防ぐために両頭の器具類専用のトレーを用意します(トレー上の順守事項を参照してください)。